【しおんのストーリー⑩】アメリカでの移住の夢は消され、奈落の底へと突き落とされる

しおんのストーリー

こんにちは、しおんです。

この「しおんのストーリー」では、私の40年以上の生い立ちの中で、とても衝撃的で強く印象に残ったできごとを紹介しています。

前回は、ミミとのデートの終盤で、自分の正直な気持ちを伝えられない、勇気のない自分に腹立たしくなったことをお伝えしました。

それではシリーズ⑩をどうぞお楽しみください。

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ストーリー⑩ はじめに

【しおんのストーリー①】役者になることを断念し、食品の個別宅配のアルバイトをしながら、パチスロ中毒になり、人生の路頭に迷ってから、アメリカ合衆国に移住するキップを手に入れた話しでは、アメリカ合衆国に来るきっかけになったことを以下のようにお伝えしました。

役者になるのを断念し、食品の個別宅配のアルバイトをしていたとき、ギャンブル中毒になり、それから人生の路頭に迷い、その生活にほとほと嫌気がさし、「もう、こんな現状はいやです。どうか人生を180度ガラッと変えるようなできごとを起こしてください」とくり返し、くり返し、神様にお願いをした。

そして神様に願いを叶えてもらい、こうしてロサンゼルスの地を踏んで、仕事をしながら移住するキップまで手に入れることができた。

「神様は必ず願いを叶えてくれる」というのは本当です。

本当なのですが、実はそれには大きな「落とし穴」があります。

それは、願い事が無理なお願いであればあるほど、願いが叶ったあとから、大きく「反動的」に起こるできごとや、「試練」が待ち受けていることです。

例えば「かわいい彼女が欲しい」と願い、「これまでつき合ったこともないかわいい女性が、いきなり目の前にあらわれ、自分の彼女になり」願いが叶うのですが、

その彼女の性格が悪く、「自分の気持ちを逆なですることを平気でしたり」「自分の彼女になってもまだ元カレと会っていたり」、さんざん自分のことを振り回したあげく、「元カレの元に戻っていった」ということが、実際私の身に起こったことです。

このように願いが叶うのは嬉しいけれど、そのあとには、「反動的」なできごとや「試練」ともよべるできごとが起きます。

私は願い事を神様にお願いし、叶えてもらったあとでよくこういった経験をしてきました。

それではストーリーに入ります。

願い事が叶ったあと、私に待ち構えていた、「反動」と「試練」とは

ロサンゼルス移住 10ヶ月目

ロサンゼルスの地を踏んだのが2000年の12月25日、それからアメリカン・レストランで「日本食」のシェフとして働き10月を迎えた。

その頃、仕事に対して感じていたことは、「料理をプライベートでつくるのは好きだったが、それを仕事にするとなるとどうしても好きになれない」でいた。

そして、狭いキッチンで同じところに長時間、拘束されるのが、自分の体質に合わず、だんたん耐えられなくなっていた。

それと周りのスタッフは、法律にのっとって1日8時間勤務で働いているのに、私だけ「12時間労働を余儀なくされている」ことや、そのとき観光ビザで働いていて、「ビザを取得するのに4000ドルほどかかる費用を自腹で支払う」ことをボスからいわれたことに不満を持っていた。

そこで、ボスに自分の意見を主張し労働環境を改善してもらうよう、きちんと話しをすればよかったのだが、これといった手も打たずに、不満をかかえたままだった。

仕事以外では休みの日に、ハリウッドやビバリーヒルズ、サンタモニカビーチなど、好きなところにいけ観光ができたし、ミミとのデートでも楽しい思い出ができたというのに、仕事の不満だけで頭がいっぱいになっていた。

その当時の私は、自分が好きになれず、ということは他人も好きになれず、他人の優しさもわからず、仕事も好きになれず、この世界や、この人生を好きになれず、、、でどんどん自暴自棄におちいった。

そしてボスから仕事のことできついことをいわれた次の日、とうとうその場から逃げ出してしまったのだ。

「ミミと約束した、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドへの2回目のデート」も、思い描いていた、「アメリカで自分のビジネスを展開し、アメリカン・ドリームをつかむ夢」も「海外移住を果たす」ことも全て投げすてて、

「仕事への不満」や、「自己主張できないこと」や、「自分を好きになれず劣等感のかたまり」になって、そのことが毎日鬱積し、ついに耐えられずその場から逃げ出してしまったのだ。

そのときは自分におごっていた。自らを変えることをせず人のせいにばかりしていた、、、。

※神様に願いを叶えてこうしてここに来ることができたのに、「感謝」することを忘れてしまっていたのです。「感謝」の大切さはそれから十数年経ったころようやく、実際にいろいろと経験したことでわかるようになりました。

仕事から飛びだした顛末

ボスからきついことをいわれた、次の日の昼の仕事が開始する前、借りていたアパートから飛び出した。

そして、あてどもなくぶらぶらと歩き出した。行くところもなかった。

ランチタイムに私が仕事場に現われないので、私の住んでいるアパートの部屋に誰かが確かめに行くことは間違いない。でもそこには私はもういない。

どうやってそのあと時間を過ごしたのか覚えてはいない。

その日の夜は、どこかで野宿でもして一夜を過ごそうと考えた。

夜になると上空に警察のヘリコプターが飛び交い、私の近くの道路にスポットライトを浴びせてくる。

普段であればレストランで働いている時間だ。誰かが私の捜索願いを警察に出し、自分が探されているんではないかとヘリコプターの音にびくびくした。

「ユニオン・ステーション」というロサンゼルスのダウンタウンにあるターミナル駅へと向かった。そこに行けば、待合室で朝まで過ごせるだろうと憶測したからだ。

というのも、以前この駅に訪れたことがあり、広い待合室に木製のベンチが50脚ほどあるので、長時間過ごすのにはうってつけの場所だと思ったからだ。

駅に着きベンチに腰かけ、疲れがでて、うつらうつらしていると、何ものかに肩を叩かれた。目を開けると黒い制服を着た黒人の警備員が立っていた。

その警備員から「駅は閉まる」といわれ、やむなくその場を去ることとなった。

ダウンタウンにある「ユニオン・ステーション」の周辺は、夜になると薄暗く人通りも少ない。一歩外に足を踏み入れると、危険と隣り合わせで、何があってもおかしくない状況だった。

私は暗いダウンタウンの真夜中の道を歩いた。

ヒスパニック系で20代前半くらいのホームレスの男が、手を差し出し小銭を求めてきた。

私は首を横に振り背中を向け歩き出した。

すると男は怒りだしたのか、私の方にめがけてかじっていたリンゴを投げつけてきた。

走って襲ってくるんじゃないかと恐怖をおぼえたが、私は振り返らず、足並みを変えずに歩きつづけ、その場を無事やり過ごした。

私のズボンのポケットには、パスポートと4000ドルの札束がむき出しに突っ込んである。

これまでの10ヶ月間の労働の蓄え全てを、アパートから持ち出していた。バッグは何一つもっていない。

「このままでは危険すぎる」「どこかで安全に一夜を過ごさなくては」「襲われて、身ぐるみはがされてしまったらおしまいだ」と不安が一気に襲ってくる。

私はダウンタウンにある、何件かの安ホテルをあたり、1週間単位で借りるとディスカウントする、手頃な料金の宿をみつけ、1週間分を前払いしチェックインした。

部屋に入るとほっと胸をなでおろした。

つづく

次回は仕事を飛び出したあと、ロサンゼルスでの放浪の日々により、人間の非常に弱い面を思い知らされます。

実際今回のシリーズを書いている今でも、仕事場を飛び出したことは忍びない気分でいっぱいです。このつづきは精一杯、懺悔の気持ちを込めて書きますので、ぜひ次回も訪れてください。

次へ>>【しおんのストーリー⑪】第1章 最終話

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回、またお会いしましょう。
でわっ!

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