【フィリピン】シングルオリジンの「ビーントゥーバー」のカカオ農園を訪れる

ビジネス

前回の記事では、シングルオリジンの「ビーントゥーバー」のチョコレートがフィリピンのカカオ農家を救うについてお伝えしました。

今回は実際にシングルオリジンのビーントゥーバーの農園に訪れたことをお伝えします。

※記事は3分ほどで読み終わります。この記事を読んでいただいている方だけに、特別にお伝えする、「ビジネスチャンス」につながることも書いていますので、起業したい方、実業家の方にもぜひご覧いただけたら嬉しいです。

前回の記事のおさらい

フィリピンのカカオ農家が貧しい理由は前回の記事で紹介しました、ここで、簡単におさらいしておきます。

フィリピンのカカオ農家の生計がままならない理由は下記の3点

1、近代的な農業技術を利活用していない。農家が土地の権利を得られず、融資が受けられないので、農業技術を習得する資金がない。

2、仲介業者が高値で提示したら組合を通さず売ってしまう。
そのため本来、農民の組織化によって、取扱量を増やしたり、品質の向上を図ったりする協同組合のシステムが成り立たない。

3、カカオ豆からチョコレートに加工するまでの「発酵」「乾燥」の大事な工程での設備投資をする資金がない。

シングルオリジンのビーントゥーバーがフィリピンのカカオ農家を救う

シングルオリジンのビーントゥーバーで、インドネシアのカカオ農家を支援し成功させた、カカオ豆卸し業、チョコレート製造・販売業の企業である、 Dari-kを例にして、シングルオリジンのビーントゥーバーがカカオ農家を救うことをお伝えしました。

【フィリピン】シングルオリジンの「ビーントゥーバー」のカカオ農園を訪れる

まずはカカオ農園に行った情景を紹介するまえ、用語の説明を簡単にしておきます。

ビーントゥーバーとは

ビーントゥーバー( Bean to bar )はカカオ豆(Bean)を仕入れて、焙煎、すりつぶし、板チョコ(Bar)までの全行程の製造を一つの工房で手がけるチョコレート製造のスタイルです。

通常の大量生産のチョコレートはというと

通常の大量生産のチョコレートの製法はカカオをすりつぶし、カカオバターや植物油脂、砂糖、香料などを入れるため、本来カカオのもつ香ばしいかおりが弱まってしまいます。

シングルオリジンのチョコレートとは

シングルオリジンのチョコレートとは、特定の地域や農園で収穫されたカカオ豆をつかったチョコレートのことです。

フィリピン、ミンダナオ島ダバオ市の紹介

私が訪れたカカオ農園はフィリピン南部のミンダナオ島にあるダバオ市というところにあります。

首都マニラから飛行機で南東に1時間40分飛んだところにダバオ国際空港はあります。

メトロ・マニラ、メトロ・セブにつづく、フィリピン第3の都市でフィリピン南部地域の政治・経済・文化の中心地となっています。

面積は2,400K㎡ 人口は145万人(2010年現在)。

ミンダナオ島全体のカカオ豆の生産量は約5,400トン(2015年現在)で、フィリピン全土の91%を算出しています。その内、ダバオ市はミンダナオ島で生産されるカカオ豆産出量の90%を貢献しています。

私がフィリピンのカカオ農園に行ったきっかけ

知り合いの紹介で、日本に住んでいる人が「フィリピンのカカオニブを日本に輸入したいので、業者などを調べてもらえないか?」といわれ、ひとつ返事で「調べます」と引き受けたのがきっかけです。

それまで「カカオニブ」ということばを聞いたことがなく、調べていくうちに、最近スーパーフードとして話題になっているということを知りました。

フィリピンにもカカオ農園があり、「それじゃあ、じっさいに農園まで足を運んでみよう」と思いたったのがきっかけです。

ビーントゥーバーのカカオ農園ツアー

それではビーントゥーバーのカカオ農園ツアーの様子を紹介していきます。

まずダバオの市街を訪れたときに思ったのは、フィリピン第3の都市というわりには、人が少ないなと感じました。

それもそのはず、私が住んでいる首都メトロ・マニラの面積は638K㎡で、人口1,186万人。

どこにいっても人、人、人で、人だらけという印象がありますがダバオは145万人です。さらに人口密度もぜんぜん違うので人が少ないとおもうのは当然ですね。

カカオ農園のオーナーの知人のビックアップトラックで、ダバオの中心街まで迎えに来てもらい、農園へと向かいました。

市街を抜けると、見わたすかぎりバナナ畑や、ココナッツ畑で葉が生い茂っています。

ダバオ市街から車で1時間30分ほど走らせたところに、その農園はありました。

私が訪れたカカオ農園では、シングルオリジンの「ビーントゥーバー」で、カカオの樹の栽培からチョコレートに加工するまで、まさに一貫して行なっているのです。

しょうじきこれには驚きました。農園で農家がチョコレートをつくっているのです。

まず、農園の中を見てみましょう。

カカオの樹です。カカオは光に敏感で、陰を好みます。なので通常、背の高い木の日陰の下で栽培されます。

この農園ではヤシの樹の下で育てていました。

カカオの樹の幹や大枝から直接実がなっています。この実をカカオポッドといいます。

カカオポッドを割ると、パルプという白い果肉がカカオポッドの中に、約20~40粒入っています。

食べたら甘酸っぱくおいしかったです。

このパルプ(果肉)の中にチョコレートの原料となるカカオ豆が入っています。

カカオ豆を発酵する場所

カカオ豆をパルプ(果肉)ごと木箱の中にいれ、バナナの葉で覆います。

カカオ豆を天日干しし、乾燥させる場所

発酵後、数日間天日干しをします。

乾燥後のカカオ豆

乾燥後のカカオ豆はファクトリーで加工しチョコレートにします。

こちら緑色の建物がファクトリーです。

ファクトリーの中を見ると、実際にはそんなに大した設備があるわけではありません。

50㎡くらいの建物です。

焙煎機

焙煎機でローストすることで、チョコレート特有の香ばしい香りをするようになります。

クラッキングマシン

豆の薄皮をはがすために、クラッキングマシンで、豆を砕きます。

グラインダー

豆をすりつぶす機械です

すりつぶすとペースト状になります。

テンパリング(温度調整)

温度調整をしながらかき混ぜることで、なめらかな口溶けの、ツヤのある美しいチョコレートに仕上げることができます。

型に入れて、冷蔵庫で1日冷やせば、チョコレートの完成です。

これが全てではなくこの他にも機械があります。

カカオの樹からビーントゥーバーのチョコレートになるまでの工程は数多くあり、農家がなかなか簡単に、チョコレートまでを製造しないのがわかっていただけると思います。

カカオの樹からビーントゥーバーのチョコレートになるまで

カカオの樹からビーントゥーバーのチョコレートになるまでを説明します。

  • 1.カカオの樹からカカオポッド収穫する
  • 2.カカオボットからパルプ(果肉)と一緒にカカオ豆を取り出す
  • 3.発酵
  • 4.乾燥
  • 5.豆の仕分け
  • 6.焙煎
  • 7.豆を砕く
  • 8.殻とニブに分ける。
  • 9.豆をすりつぶす
  • 10.コンチング(練り上げ)
  • 11.テンパリング(温度調整)
  • 12.冷やして固める
1.カカオの樹からカカオポッド収穫する

カカオポッドとは、フットボールのような形をした、カカオの実のことをいう。

果皮は1cm以上の厚みがあり、硬い。

2.カカオボットからパルプ(果肉)と一緒にカカオ豆を取り出す。

パルプとはカカオ豆を覆っている、白い粘着質の果肉でカカオポッドの中に、約20~40粒入っている。

味はマンゴスチンと呼ばれるフルーツに似ていて、甘くて酸味がある。

カカオ豆:チョコレートの原材料となり、パルプに覆われている。

3.発酵

カカオ豆をパルプごと木箱の中にいれ、バナナの葉で覆い5~6日間ほどの期間をかけて発酵させる。バナナの葉にいるバクテリアが発酵を促す。

4.乾燥

発酵後、数日間天日干しをし乾燥させる。中に含まれる水分レベルを7%未満に減少させる。そのことにより発酵が止まる。

通常の農家はカカオ豆を「発酵」、「乾燥」、させた状態で出荷するのがほとんどです。

乾燥カカオ豆からチョコレートになるまで

5.豆の仕分け

状態の良い豆と、割れや傷が見られる豆とを手作業で選別し、

異物も同時に取り除く。

6.焙煎

ローストすることで、チョコレート特有の香ばしい香りをするようになる。

7.豆を砕く

豆の薄皮をはがすために、専用のクラッキングマシンで豆を砕く。

8.殻とニブに分ける。

吸引機で薄皮を吸い、豆の中身(ニブ)だけを残す。

この豆の中身(ニブ)がスーパーフードと呼ばれている「カカオニブ」です。

カカオニブ
9.豆をすりつぶす

ニブの55%はカカオバターと呼ばれる脂肪分でできていて、すりつぶすとペースト状になる。

10.コンチング(練り上げ)

コンチングマシーンという機械で練り上げると、チョコレートのなめらかな、とろっとした舌ざわりに仕上がる。

カカオ豆によって5~48時間と作業時間を変える。

11.テンパリング(温度調整)

温度調整をしながらかき混ぜることで、なめらかな口溶けの、ツヤのある美しいチョコレートに仕上げることができる。

12.冷やして固める

型に流しいれ、冷蔵庫で1日冷やせば、チョコレートの完成です。

チョコレートの味を左右するのは、カカオの品質だけでなく、その後の発酵が鍵を握ります。

カカオ農園にきて何を感じたか

私がカカオ農園をじっさい目の当たりにして感じたことをお伝えします。

私はこのシングルオリジンのビーントゥーバーを見て世界観が変わりました。

これはとんでもないビジネスチャンスが潜んでいるかもしれないと、、、。

ビーントゥーバーで生産できる商品は

・カカオニブ
・タブレア
・チョコレート
・ココア

などです。

そのなかでカカオニブ、チョコレートにとてもビジネスチャンスがあると感じています。

カカオニブとチョコレートにどうしてビジネスチャンスが潜んでいるのか

4つのビジネスプランがありそれぞれメリット・デメリットを解説します。

  • 1、カカオニブをそのまま日本で販売
  • 2、カカオニブを輸入し、日本の工房でチョコレートに加工して販売
  • 3、フィリピンのカカオ農園でチョコレートの成型、パッケージまで行ない、チョコレートとを日本に輸出し販売
  • 4、すでにあるビーントゥーバーのチョコレート工房と提携し、オリジナル商品をつくり日本へ輸出する。
1、カカオニブをそのまま日本で販売

カカオニブの状態で日本に輸出し、販売します。

メリット:設備投資がいらない。カカオニブは乾燥カカオを砕いて、包皮を取り除くだけなので、農家から豆を仕入れて自社でも加工ができる。管理がしやすい。

デメリット:市場に多く出まわっているので、競合が多く競争が激しい。カカオニブだけでは他社製品との差別化が難しい。

2、カカオニブを輸入し、日本の工房でチョコレートに加工して販売

メリット:チョコレートの製造はきめ細かい管理が必要なので、日本での監修のもと製造したほうが、より高品質なチョコレートがつくれる。味やパッケージなどで他社と差別化しやすい。

デメリット:工房の設備投資が多くかかる。日本なので人件費、工房の家賃などがフィリピンに比べとても高い。

3、フィリピンのカカオ農園でチョコレートの成型、パッケージまで行ない、チョコレートとを日本に輸出し販売

メリット:フィリピンなので人件費が安くすむ。
※参考までにフィリピンのお手伝いさんの給料は住み込みで、2万円ほどです。

農園に工房を建築するので家賃がかからない。

※じっさいに今回紹介した農園ではチョコレートのパッケージまでおこなっています。

デメリット:きめ細かさが必要なチョコレート製造は経験のないフィリピン人に教えるのは大変。月に1回以上、経験のある日本人の指導、監修が必用。

工房を建築し、機械を購入するので初期投資がかかる。

4、すでにあるビーントゥーバーのチョコレート工房と提携し、オリジナル商品をつくり日本へ輸出する。

メリット:すでに工房があるので初期投資がかからない。技術があるので指導、監修にかける手間がそれほどかからない。

デメリット:工房で全て一貫してつくるので、卸しの金額が高くなり利幅がすくない。

この中で、一番のオススメは4番です。

4番が投資費用もかからず、現実的で早く市場に出すことができます。

最初は少しの量で工房に依頼をし、市場に出回ってから徐々に出荷量を増やしていけばいいでしょう。

4番のビジネスで波にのってきたら、現地の農園と取引きをして自社工房をつくることも考えられます。

【フィリピン】ビーントゥーバーのカカオ農園ツアーのご案内

ビーントゥーバーのビジネスに興味がある方はまずは、私のようにじっさいにカカオ農園を見にいくことをおすすめします。

ビジネス案だけでビジネスをはじめるのと、じっさいの現場をみてからどうするか考えるのとでは全く計画がかわってきますからね。

私は、カカオ農園のオーナーの知人とパートナーの関係にあります。

また、フィリピンでカカオ栽培をし、シングルオリジンのビーントゥーバーのチョコレートをメトロ・マニラの自社店舗で販売しているオーナーともつながりがあります。

4番のビジネスに展開されるときには、強い足がかりとなることでしょう。

※興味のある、起業家、実業家の方はツアーを組みますので、メッセージ覧にコメントをいただけましたら、折りかえしお返事します。

質問などありましたらお気軽におっしゃってください。

フィリピン・カカオ農園ツアーに関しての記事
>>【フィリピン・ダバオ】探偵マニラ・スクープの「フィリピン・ダバオ、カカオ農園ツアー」

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参照:JICA「フィリピン国ミンダナオにおけるカカオ生産性向上ならびに高付加価値化に関する案件化調査 業務完了報告書」

参照:世界カカオ紀行② 〜カカオ文化が息づく島、フィリピン〜

参照:カカオ研究所「どうやってカカオは栽培されているの?」

参照:高城 剛著「green been to bar CHOCOLATE 世界で一番おいしいチョコレートの作り方」

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回またお会いしましょう。
でわっ!  

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