この記事では工場の派遣会社の社員には絶対にならないほうがいいワーキングプアになりますについて紹介します。
転職活動をされている人で、「仕事が見つからないから、てっとり早く工場の派遣会社の社員にでもなろうかな」と思っている方もいらっしゃるでしょう。
その考えは間違っているので絶対に改めたほうがいいです。
考えを改めないとワーキングプアの始まりになり人生を棒にふることになりますよ。
前回は工場の派遣会社の社員にならないほうがいいをお伝えしました。
今回は私がどうして工場の派遣社員になったのか、そしてどうやって派遣会社をやめることができたのかを知っていただき、よりいっそう工場の派遣会社の社員にならないほうがいいということがわかっていただけると思いこの記事を書きました。
この記事を書いている私はトヨタ自動車工場と大手住宅建材メーカーの派遣労働者として、2カ所の工場を経験しています。
工場の派遣会社の社員は絶対にならないほうがいい・ ワーキングプアになります
私が工場の派遣労働者になった理由
私が工場の派遣労働者になったのは、それ以前に26歳のころロサンゼルスで仕事をして、そのときいろいろな夢が抱いていたのですが挫折します。アメリカで1年間生活して気づいたのは「日本のことを私は全然知らなかった」、「もっと日本のことを知りたいとい」う半ば、日本に帰国する言い訳ともいえる理由で、日本へ一度返ってやりなおそうと決めました。
成田空港に着いてから日本を旅しようと成田から電車で九州へ向かい、博多や長崎を数日間、滞在しました。宿はカプセルホテルを利用していたのですが、手持ちのお金はどんどん減っていきます。
どうしても実家に帰りたくなかったので、これは仕事を探さねばと思い求人誌を見て転職活動を始めました。
アパートを借りるお金がないので、入寮できるところを探しました。
まずは手持ちのお金を増やすべく、手っ取り早く仕事ができるところで、また以前から工場の仕事はどんなものかと興味があったので、派遣会社が募集していた工場の仕事に応募することにしました。
面接を受け数日すると合格の連絡があり、仕事に就く前日に工場の寮に入寮しました。
寮の敷地には団地みたいな白いコンクリート造の無機質な建物が6棟ほど立ち並んでいました。
寮の管理人に部屋を案内されると10平米ほどの部屋に2段ベッドがあるだけで、キッチンはなく、トイレは部屋の外の廊下にあり共同でした。ここに2人で住むとのことでした。
寮生活の様子
仕事をしてから2、3日後に同じ部屋に住む者がきて共同生活が始まります。その者と世間話しをし、歳は20代後半でマザコンということがわかりました。
彼が来てから3日後、仕事に行かずベッドで寝ているので、起こしたのですが起き上がらず私が仕事から戻ってくると、彼は仕事にいかず部屋にいました。数日してその部屋から出ていき仕事を辞めたことがわかりました。
彼が出ていかなければ、この狭い部屋でずっと共同生活をするはめになっていたのです。
そのトヨタ工場の寮は自炊ができません。寮に食堂がありほとんどの労働者がそこで食事をしていました。
朝は300円くらいでおかずの取り放題があり、それは良かったのですが、夜のメニューは 1品500円以上します。
昼は工場に食堂があり、仕事初日に様子をみにいくと、レジの前に支払いを待つ労働者の行列ができていました。私は食事をするのに並ぶのが大嫌いなので、昼は食堂に行かないようにし毎日パンにしました。
夜も食堂のメニューは高いのでたまにしか利用せず、寮にある購買でパンなりなんなり買って食べていました。
寮の外には近くにコンビニもスーパーもレストランもなく、しょうがなく平日は寮で済ますしかなかったのです。また仕事で疲れて外に出る気力もありませんでした。
工場の派遣社員になったてん末
部屋にキッチンがなく自炊も寮で禁止されていました。しかしすべての食事を食堂でしていたら食事代がばかになりません。
ばかばかしいと思い、余り食べずに暮らしていたら5ヶ月くらいして高熱が出てその日は仕事を休み病院に行きました。
単純な重労働とプライベートも楽しいことがなく仕事が行くのが嫌になりそのまま入院をしました。というかお医者さんに頼んで入院させてもらったような記憶があります。
1週間後退院し職場に復帰しますが、そのころ通信制の建築デザインの学校に入学し通信だけでなく、スクーリングという対面授業も単位にあったので、その大学のある地域の工場へ異動願いを派遣会社に出しました。
1話で2件目は大手建材会社で工場で働いたと紹介しました。
そこをやめるきっかけとなったことはこのあとでお話しします。
工場での人間関係、工場の派遣会社の社員は周りの者もみんなワーキングプア
工場での人間関係はどうかと知りたくなる方もいるでしょう。
私の周囲で働いている人が10時と15時の休憩時間に5人位が休憩場所に集まって雑談するくらいです。
仕事が終わってからはほとんど誰とも会いません。
一度その休憩時間に集まっているグループで夕食に行こうとなったことがあります。
かつ屋に行きみんな同じカツ定食をたのみ、私はビールをたのみたかったのですが、一人の男がビールを飲もうか真剣に悩んでいて結局たのまなかったので、みんな彼に合わせてビールを飲みませんでした。
私はそのとき、別に飲みたければ飲めばいいじゃないと思いました。その男はカードローンがありその返済のことを考えて飲みたいビールも飲まないのです。私はいくら借金があってもそんな人生まったくもってごめんだと思いました。
休憩場所で集まる者のなかに、もう同じ場所で4年も働いている人がいました。この人は何が楽しくて毎日同じ作業を4年も繰り返しているのだろうと思っていました。
彼らの休憩時間も話していることは大した話しはありません。ここにずっといたらまわりの
労働者と同じ境遇に陥ってしまうおそれがあります。
土日はどうかというと毎週日勤夜勤の交代があるので、土曜日はつかれきっていて、日曜日に街へ出かけるくらいでした。
一度工場の派遣社員になったらなかなか抜けられない
一度工場の派遣社員になったらなかなか抜けられないと感じます。
抜け出られない理由
なぜかというと、給料が低く仕事が単純またはキツいと思ってはいても、一度そこで働くと慣れるのか現状を変える気持ちにならなくなるのです。しまいには転職さえも考えなくなるといえるでしょう。
たとえ転職をしようと思い立っても、履歴書を書いたり、面接を受けたりと転職はめんどうと感じてしまいます。慣れとは恐ろしいものです。
他の仕事を諦めている
また中には初めて就いた仕事が、工場の派遣労働者で他の世界を知らずに、自分にはこの仕事しかないのだと思い込んでいる人も多いかと思います。
ホメオスタシスの説明
こんな話しを聞いたことがあるでしょうか。
ノミを四角いケースの中に入れ、ケースにフタをし、はじめのころはノミが逃げようとジャンプして、ペチペチとフタに当たっていたのが、何日かたってフタを取ったらそのフタ以上の高さにノミはジャンプができなくなっているのです。
またこんな話しもあります。子供の象にくさりにつないだ鉄の球を足に履かせ、大人になってからその鉄の球を取っても逃げ出さなくなるといいます。
これをこの工場で働く派遣社員に当てはめると、工場の派遣労働者が自分の仕事にあっている、給料が低くてもこれくらいが当たりまえ、転職なんてもってのほかとなってしまうのです。
これがホメオスタシスの原理です。
派遣社員を辞められたわけ
もしかしたら私もきっかけがなかったら、そのまま工場で長い年月働いていたかもしれません。なぜなら高卒の新卒で入社して会社員を経験し全然楽しくなく、もう社員にならなくていいと思っていたからです。
工場の派遣社員を辞めるきっかけとは
最初のほうでお伝えしたとおり、私は1件目の工場で働いているとき、通信大学の建築デザイン科に入学し、日常は本を読んでレポートを書いたりスケッチをしたりしていました。
学費をローンで払い、大学に行き対面授業のスクーリングの課題などもあり、交通費や宿泊費の捻出で金銭的に無理になったのが派遣社員を辞めようと思ったきっかけです。
そう決めて転職活動を始め、1ヶ月以内に住宅のリフォームの会社に転職できたのです。リフォームの会社とは表向きで実はフルコミッションのリフォームの飛び込み訪問営業でした。このことは別の記事で紹介しています。
工場の派遣社員を考えている人は考えを改め、すでに工場の派遣会社で働いている人は転職を考えましょう
転職するうえでの問題点
住まいがない人、寮に入っていたり、事情があって現在働いているところをやめると住まいがなくなるという人もいるでしょう。
工場の派遣の仕事ならたいがい寮がついていていいのですが、社員で寮がついているとなると限定されてきます。それでも派遣社員を選ばず寮付きの会社で正社員を選ぶことです。
派遣社員にならないほうがいい理由
派遣社員にならないほうがいい理由は第1話でも述べましたが、端的にいうと次のとおりです。
税金は社員と同じだけ取られる
ボーナスがない
昇給がない
ひさんな寮生活
評価されない
キャリアアップできない
派遣会社のピンはねがひどい
そこから抜けられなくなる
この他にもデメリットはまだいろいろとあります。
派遣社員にならなくても、あなたは社員になれる
大丈夫です。あなたは派遣社員にならなくても社員になれます。
日本には仕事は人手不足でいろいろな仕事があるのです。
日本の職場環境が合わないという人は海外就職を考えてもいいでしょう。
まずは社員になるのは難しいという考えを方を改めましょう。
派遣会社の社員になるのは、派遣会社を富ませるひとつの駒になるのです。
そんな人にあなたになって欲しくはありません。
だれでも社員になる権利があります。
さあ、勇気を出して社員の会社へ志望を出しましょう。
今工場の派遣社員の人へ
正社員登用制度を待っていてもいくら品行方正にしても社員の道はめぐってはきません。
それはすでに社員登用をした人が楽な仕事の現場にはびこっているからです。そのポストを狙って何年も働く意味がありますか。
正社員になる道を選びすぐにでも転職活動をしてください。
私のようにフルコミッションの飛び込み営業マンになってもいいでしょう。
現状を変えないとずっとそのままです、それよかもっと悲惨な状態になります。
身体が動けなくなったらおしまいでしょう。
派遣会社とは派遣労働者からピンはねしている会社ですひどいものです。
次回につづく
最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回またお会いしましょう。
でわっ!
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