前回の記事【フィリピン・マニラ賃貸不動産⑥】フィリピン・マニラの住居の各エリアの特徴と特色がわかる【マニュアル】ではフィリピン・マニラで一番日本人が住んでいるエリア、BGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)とマカティ(Makati)の特徴の違いについて紹介し、用途に合わせてエリアを選択することの重要性をお伝えしました。
今回は日本人が安心して住める場所でも、邦人人口は少なめのオルティガスとアラバンを紹介します。
フィリピン・マニラの住居の各エリアの特徴と特色がわかるマニュアル【オルティガス・アラバン編】
オルティガス(Ortigas)

オルティガスはマカティから北に7kmのところにある地域です。
オフィスビル、ショッピングセンター、ホテル、コンドミニアム、レストランなどがあります。
治安は良く、ストリートチルドレンも少ないです。

オルティガスに住む人は、オルティガスにある会社に務めている方でほぼ単身者といえます。
オルティガスに会社がある会社に勤めていて、家族連れの方は学校があり、コンドの数が多いBGCかロックウェルに住み、そこから通勤する方が多いです。
街自体がこじんまりし、良質なコンドミニアムが2件しかないので、仕事の都合でないとわざわざオルティガスには住まないといえます。
オルティガスのメリット・デメリット
メリット
ショッピングモールが多い
オルティガスは街のスケールが小さいわりには、外部から人を呼びこむ、大きなショッピングモールが3つもあります。
- SM Megamall (SMメガモール)
- Shangri La Plaza(シャングリラ プラザ)
- The Podium(ザ・ポディウム)

・Greenfield (グリーンフィールド): オルティガスエリアにありローカル向けのショッピングモールやレストランがある。
定期的に屋外イベントなども行っている。
・Greenhills (グリーンヒルズ):オルティガスから車で15分ほど走ったところにあり、衣料品や偽ブランドなどが安く買える。
北、南へ行くアクセスがいい
北はケソンシティ、南はマカティ、ロックウェル、BGCなどに行きやすい。
オルティガスはEDSAというメトロマニラの西側、にあるマニラ市からマカティを通り北のケソンシティにつながる幹線道路の真ん中に位置しているため、メトロマニラの北と南にアクセスがしやすいです。
デメリット
満足できるコンドミニアムは2ヶ所のみ
日本人が住んで満足いくコンドミニアムはShangrila系列のOne Shangri-laとThe St. Francis Shangri-La Placeの2ヵ所しかありません。
その他のコンドは規模が小さかったり、建物が古かったりします。
時間帯により渋滞がひどい
南のマカティ、北のケソンシティに行くはEDSAという幹線道路を必ず通る必要があり、朝、夕のラッシュ時には渋滞がひどいです。マカティからオルティガスまで7Kmしかないのに30分以上かかることもあります。
日本食レストランが少ない
本格的な日本食レストランは数店舗しかありません。
ここでいう日本食レストランとは、ラーメンとかとんかつの単品のレストランではなく、日本食のメニューが複数いろいろと揃っていることをいいます。

・関取 Sekitori
・丸福 Marufuku
アラバン(Alabang)

オフィスビル、ショッピングセンター、ホテル、レストランなどがあります。
緑が多く、自然が豊かな地域です。コンドのある周辺はビルディングも少なくゆったりとした街並みになっています。
治安は良く、一人で歩いていても問題ありません。
ゴルフ場からも近く、休みの日にゴルフをされる方は時間がかからず行けます。

フィリピンのお金持ちが住んでいる住宅街があります。ビレッジと呼ばれる敷地内には住宅だけでなく、ゴルフコース、テニスコート、フットボールコートなどの施設があります。
アラバンのメリット・デメリット
メリット
メトロマニラの南に位置する、工業団地への通勤が楽
アラバンのコンドミニアムは最近、メトロマニラの南に位置するラグーナ、カビテ、サンタローサ、バタンガスなどの、工業地域へ務めている方からポツポツと人気が出てきています。
理由はアラバンはマカティ、BGCから南方面の工業地域の中間地点に位置し、アラバンから通ったほうが30分ほど時間が短縮できるからです。

- Alabang Town Center アラバンタウンセンター
- Metro Department Store メトロデパートメントストア
- Festival Super mall フェスティバルスーパーモール
空気がきれい
マカティからアラバンに行くと、空の青さと空気のよさの違いをまじまじと感じます。
街に緑が多いのと、マカティに比べ車の数が少ないからです。

コンドの部屋の窓を開けると、夏でも涼しい風が入ってきます。気温もマカティより低いといえます。
デメリット
コンドミニアムが少ない
コンドミニアムの数が少なく、中国人労働者がここ2~3年で増えてきたため、需要が増え賃料の高騰がおきています。その為、賃料は都心のマカティとあまり変わりません。
築年数が新しい目で、日本人が満足して住めるコンドは下記の5つです。
- Vivere Hotel&Resort
- The Mondrian Residence
- The Levels
- Vivant Flats
- La Vie Flats
日本食レストランが少ない
日本食レストランは複数店ありますが、マカティと比べるとだんぜんに少ないといえるでしょう。
催しモノはマカティかBGCがほとんど
何かの総会の会合や、セミナーなどはアラバンで行うことはほとんどなく、だいたいマカティかBGCで行います。
仕事などで出席する場合はマカティまで行かないといけません。
夜の遊び場が少ない
KTV(カラオケバー)、などの遊ぶ場所も少なく、マカティやマニラに行く必要があります。

マカティからMetro Manila Skywayという高速道路にのりAlabanのインターチェンジで降り、アラバンタウンセンターに向かう、Zapote Roadという主幹道路はいつでも渋滞がひどいです。
まとめ
今回はマカティ、BGC以外の日本人が住める地域、オルティガス、アラバンの特徴と特色を紹介しました。
なにはともあれ、気になったらまずは行ってみることです。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
次回またお会いしましょう。
でわっ!
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