
女性が多い職場に苦手意識がある人の悩み「女性が多い職場についたけど、俺にはなじめない雰囲気だなあ。冗談言い合って笑いが起きたりして、そんなとこになかなか入っていけないよ。女性が多い環境で慣れる方法なんかあったら教えてください」
そんな悩みにお答えします。
この記事を書いている私は、クラブのボーイ歴3年、ほとんど女性の職場歴が5年あります。
異動や転職などで女性が多い環境で働くことになって、とまどってしまうことってありますよね。
私がクラブのボーイになったとき、初めて女性だけの職場で働くことになりどう対応していいのかわからず、長い間その仕事で苦しんでいたことがあります。
そんなある日、悟りともいえる考えがぱっとひらめき、そのことを実行したことで気持ちがずっと楽になり、その後なにも感じなく仕事をすることができるようになりました。
今回女性の多い職場で働くこととなり苦手とされている方へ、私がひらめいた考え方であっという間に楽になる方法をここに共有します
女性が多い職場で働くことの苦手意識が一瞬でなくなる方法
女性のみの職場についてから
私が女性のみの職場に就いたのはクラブのバーテンになったときです。
それまでの仕事は
と比較的男性の比率が多い職場で働いてました。
クラブには雇われのママ1人とホステス が12人ほど在籍する店で男はボーイの私一人でした。
そこでの仕事は長い間、苦行とも思える気分にさいなまれていました。
店は19:30にオープンし、それから21:00まではお客さんがほとんど来ません。
ママは毎日21時に常連のお客さんと同伴してくるので、待機している間に狭い店でホステスと過ごすことになるのです。
待機のテーブルにホステスはお客さんがくるまで、メールをしたり、ホステス同士で話しをしています。
私はその世間話しの中に入っていけず、冗談はもちろんいうこともできず、そこに割って入れないという状況です。
仕事に就いてから私は、
- 女性の多い職場で仕事をするのが苦手
- 女性の気持ちがわからない
- 何を考えているのかわからない
- そういう環境に慣れていない
- なんか同じ空間にいるのがつらい
ということに気づきました。
仕事に就いた初日から息ぐるしく、2年半もの長い間同じ思いをしずっとしんどかったのです。
ボーイの仕事内容はというといたって簡単です
店のオープン前の掃除
店の準備
買い出し
付き出しの調理
お客さんがきたら、ミネラルウオーター、アイス、キープボトルをテーブルに運んだり、お客さんからの電話をホステスに取り次ぎしたり、テーブルについている女の子を定期的にチェンジしたりするのが役目です。
これらの仕事は全く苦ではなかったのですが、何がいやかというと、お客さんがくるまでの待機している時間です。
「ママから言われたことをホステスに伝えなければ」
「ホステスの機嫌を取るのになにか話さなくては」
「冗談の一つでも言ったほうがいいのだろうか」
と〇〇しなくては症候群になっていました。
仕事に就いてから半年後、そろそろ仕事にも慣れてきたころ、ママから毎日ミーティングをするようにと言われました。
なんと毎日この空間にいるのも嫌なのに、ミーティングを強いられたのです。
やらなければと思って1ヶ月くらいは毎日ミーティングをしましたが、しんどくなり1ヶ月も経たないうちに自分からやめました。
2年半そんな精神状態が続きました。
そんなに長い間嫌だったのになぜその仕事をやめなかったのかというと、私はいろんな仕事を経験しそれまで3年間は働いたことがなく、この仕事では何がなんでも3年つづけるまでは辞めないと決めていたのです。
自意識過剰な自分
私はその頃、自意識過剰なのか、反応が過敏症なのか、自分に自信がないのか、お客さんと話をするときにあがってしまって、何を話していいかわからなかったり、どういう態度をしたらいいのかわからなかったりして、不自然なジェスチャーをとったりすることがよくありました。
自分でもどうしてこうなるのかわからず、でもいつも平常心でいたいという気持ちからいろんな自己啓発本などを読み実行していきました。
そこで効果があったのが座禅をし瞑想し、無心になる時間を毎日つくったことです。
しばらくつづけていると座禅や瞑想をしなくても、呼吸を深くすることによって、無心に近い状態をつくることができ、お客さんから何をいわれても反応しなくなったのです。
例えばチンピラっぽい輩も店にたまに来ていました。
そのチンピラは私のことをからかいたかったのか、私がテーブルにドリンクを置くときに「ほれ、手震えてるよ!」と私の手を指さして言ってくるのです。そうやって動揺した私の姿をみてあざ笑いしたかったのでしょう。
しかし私は呼吸法を取り入れてから、お客さんの言動に全く動じなくなり逆に堂々としてきて、チンピラのからかいなんかで手の震えはおこりませんでした。
女性の多い職場での苦手意識はそれでも直らなかった
でも女性の多い職場での苦手意識はこの呼吸法では直りませんでした。
「もう自分はこういった職場には向いてないのだ」と半ばあきらめ気味になり、3年経つ前に辞めたいと思ったことは数知れません。
クラブのボーイになってから2年半経ってもまだ店の雰囲気に慣れないのです。
ターニングポイント
ある日ターニングポイントがやってきました。
水商売では大体どこでもボーイがホステスに手を出すことを禁じています。
以前キャバクラの呼び込みのバイトをしたことがあり、その店に張り紙がしてあって、「ホステスとつき合ったのがわかったら罰金数十万円」とありました。
「ホステスに手を出したらだめよ」とクラブのボーイになるときもママにも注意されていました。
ホステスたちの裏話しを毎日聞かされ半ば女性不信になっていた私は、絶対に彼女たちと付き合うことはないと思っていました。
ですがどこか心の中でまだ「ホステスたちを女性として意識していたのかもしれない、これはプロ意識がないのでは」と思い、そのとき「これからはこんりんざいホステスを女性ではなく、商品としてみよう」と決めたのです。
彼女らを人間ではなくモノとして見ることにしたのでした。
そしたら、あーら不思議なことに商品としてみたら、べつに嫌われてもいいし好きになる必要もない、で、今まで悩んでいたことがどーでもよくなって何かふっきれた気分になったのです。
全てではないのですが感情が消えたのです。
店では稼ぎ頭であるホステスのほうが立場が上なので、わがままをされたり、私に対する注文の態度が悪かったりでそれまで腹の立つことも多かったですが、商品と思ったら「お客さんに売る商品なので私の感情は関係ない、売るためのことに専念しよう」という気持ちになれました。
丸3年務めたときにきっぱりと辞めた
丸々3年が経ったときにきっぱりとその仕事を辞めることにしました。
辞めるときにホステスから「辞めないでほしい、ボーイはしおんがいい」という声があがってきました。
また「しおんは差別しなくて、みんな平等にみてくれるからいい」とあるホステスの送迎時にいわれたこともあります。
このことは全ての職業のマネジメントで必要なスキルではないかと思っています。
ママからの助言
弟であるクラブのオーナーから雇われて、店を30年続けてきたというそのママの助言どおりにしてよかったこと、しなくても良かったことがあります。
ママからの助言でしなくても良かったこと
ママからのアドバイスで「毎日ホステス全員に1回は褒めること」と言われました。
それからは「ドレスがきれいだね」「お客さんよく呼んでくれるね」という褒め言葉を毎日かけ続けたのです。
これはしんどかったです。こういうことを課されると毎日やらなきゃというプレッシャーになり、仕事がしたくなくなる原因の一つにもなりました。
あるホステスは毎日褒め言葉をいっているうちに「私に気があるんじゃない」とまで言われ、内心「あるかぼけっ」と心の中で毒を吐いてました。
それ以来そのホステスだけでなく、全員に褒めるのをやめたら気が楽になりました。
以前、車買取店で営業をしていたときに、店の成績が悪くなる度に社長から毎日ロープレをしろしろと言われ、それも言われたとおり毎日やっていたらしんどくなったことがあります。
私は言われたことをそのまま実行するけっこうバカ正直なところがあります。

今は上司が言ったことでも気持ちがしんどくなってやって逆効果になることもあるので、自分の判断でやってもやらなくてもいいということにしました。
ママからの助言どおりにしてよかったこと

ママからは「ホステスにはコミュニケーションのつもりでも、タッチしたら絶対だめよ」と言われそのとおりにしました。
タッチするコミュニケーションをしなくていいんだと思い気分が楽になりました。
心理学の本かなんかで肩とか腕とかにタッチしてコミュニケーションをすると、親近感をもたれるのでいいと読んだことがあります。
でも男性から女性へはやりすぎるとセクハラになりかねません。
今の職場でもタッチする男性社員がいますが見ていてハラハラします。それから私はどの職場でも女性にタッチはしていません。ですが十分コミュニケーションは取れているつもりです。
クラブのボーイを続けて良かったこと
このクラブのボーイを3年間続けて、やってて楽しいと思ったことはほとんどありませんが、今振り返って良かったと思うことは、その後の職場で女性が多くいる会社で働いても何とも思わなくなったことです。
今の職場でもほとんど女性ですがなんとも思わないし、恋愛感情も全くわきません。
おかげさまで私はこれまで社内の人と誰ともおつき合いしたことがありません。
いつか別れることを考えると、別れてからその相手の顔を合わせながら仕事をつづけるのも面倒だし、余計なことを考えてしまいます。
職場の人とつきあうのは行動範囲が狭く視野が狭いといえるでしょう。
私は付き合う相手はもっぱら職場以外で探すのをモットーとしています。
また私が会社のオーナーだったら、社内の気に入った子が輩社員にとられるのがいやでしょう。
まとめ
私のようにボーイになって働いて苦手意識を克服してくださいとは全く言いません。
なぜかというとこの仕事はオーナーだけがやる価値があるからで、従業員のままでいても特にスキルもいらないし稼ぐこともできない、次やるときはオーナーでやると思ったからです。長く働いても意味がないのです。
私のようにクラブでなんか働かなくていいのです。
もし今の女性が多い職場環境でとまどっている方は、今回の私の体験のように女性を人として見るのではなくモノとして見るのを一度試してみてはいかがでしょう。
それでは今回はこのへんにしておきます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回またお会いしましょう。
でわっ!
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